Gold Ring

2010年 シェイク・ザイード・アワード
Sheikh Zayed Book Award
最優秀児童文学賞受賞

 

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Qais Sedki/Akira Himekawa

about Gold Ring

「Gold Ring」のことをざっと説明しますと、「アラビア語で出版されたコミックス。だけど漫画を描いたのは日本人。依頼したのはUAE(アラブ首長国連邦)ドバイ在住の原案者」となります。

2006年の2月に当時仕事をしていた「小学5年生」編集長から「ドバイで売るアラビア語の漫画の依頼が来ているんですが」という電話。「少年と鷹の民話らしいですよ」と聞き、動物で民話ならやれそう…?と思い引き受けたところが蓋を開けてみると「ゴールドリング」という原案者の方が考案した鷹を使った架空の競技大会でトップを目指す主人公のサクセスストーリー、原案者のセドキ氏は日本のマンガ・アニメの熱心なファン。しかしUAEにはまだアラビア語で描かれた漫画が存在しない。自分が考えたストーリーを日本の漫画家に描いてもらいたい、と来日して出版社回りをして、小学館からオンデマンド出版の小学館スクウェアを紹介され、小学館が漫画家の候補を何名か紹介し、その中からセドキ氏が私達を選んだというわけでした。

写真左・中央/最初の打ち合わせ風景。本田が入院中だったためセドキ氏はじめ関係者の皆さんで愛知県の病院まで足を運んで下さいました。2006.05

写真右・下/1巻の下描きが上がったタイミングで来日したセドキ氏と打ち合わせ。全ページを前にその場で修正、半日以上のロングミーティングとなりました。

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ドバイは急激な発展によってわずか15年ほどで街はすっかり変わってしまい、ドバイ人がアラブの伝統的な文化を忘れかけてしまっている。みんなが英語を話していて、子供達はアラビア語を新聞か教科書でしか読んだ事が無く、堅苦しくてつまらない言葉だと思っている。セドキ氏はそれを憂いて、漫画を読むことで子供達にアラビア語に親しんでもらいたいのです、と話しました。

いつもの日本の読者ではなく漫画をほとんど読んだ事の無い人達に向けて、しかも中東の文化風習も詳しく知らない私達がドバイの「現代もの」漫画を描くというのは様々なハードルがありましたが、鷹狩りなら日本にもあるぞ、精神はきっと同じ、という確信と、コミカライズなどで培ったリライトの技術とサービス精神で1巻はセドキ氏の原案プロットを「漫画」として命を与える仕事。単行本制作を請け負った小学館スクウェアと漫画家姫川と原案者セドキ氏がチームになって1巻を完成させたのが、依頼が来てから2年あまりたった2008年夏。(「プロジェクトX」並の苦労の連続で!T▽T)ドバイにある紀伊国屋書店などで発売が開始。セドキ氏は積極的に国内でのプロモーション活動を行い、新聞、TV、ラジオ、ネット様々なドバイのメディアで「Gold Ring」は取り上げられています。そして2010年2月にシェイク・ザイード・アワードという世界中のアラビア語の本を対象にしたブックアワードで「Gold Ring」1巻が最優秀児童文学賞を受賞したのでした!
はるか遠く海の向こうでどんな事が起きているのか私達はまだ目で確かめた事が無く自分が描いていながらいまひとつ実感が湧いて来ませんが、どうやらAkira Himekawaはドバイでは有名な漫画家になっている(?)…らしいです。

(注:↑2012年の文章で、2013年に漸くUAE訪問が叶い、ドバイモールの紀伊国屋でサイン会イベントを行いました▶︎EVENTへ)

 

堅苦しい話はナシで、漫画はとにかく面白く読んでもらってナンボです。とりあえずドバイの読者が「Gold Ring」を面白く読んでくれれば日本の漫画家のはしくれとして嬉しく…この場合「ほっとした」という気持ちが先に来たりしますが^^;もしかしたらドバイ人が漫画の面白さにハマって日本のようなオタクが沢山生まれるかもしれないし(セドキさんは私達から見て立派なオタクですがw)実際聞く話によるとあちらでも漫画を描き出している若い人が増えつつあるようです。漫画という表現は国境を軽く越えて人の気持ちに入り込みます!

 

(この文章は2007年頃に書いたものです。文中で予測した通り、現在はドバイや中東でも日本の漫画やアニメイベントは沢山開催されていて日本のカルチャーファンは増えました)

2011年秋には2巻目が出来上がり、1巻の英語版も出ました。CNNのネットニュースやアメリカの大手アニメ誌「OTAKU USA」で紹介されたり、NHKの「国際放送ラジオ日本」という世界に日本を紹介するラジオ番組からインタビューを受け、17言語で流されたり(日本語はまだありません)と、海外では大変興味を持たれています。
2012年6月にNHKの番組「東京カワイイ☆TV」から「Gold Ring」に関する取材を受け、「ドバイのポップカルチャー」というコンセプトの中で紹介され、ついに「Gold Ring」本格(?)日本デビューとなりました。日本では逆になかなか知られないこの変わった立ち位置の漫画に少し興味を持って頂けたらなと思います。(COMITIA100イベントペーパーより抜粋)

2015.06一部修正

2011年11月3日六本木のツタヤで行われた「Gold Ring」2巻刊行を記念したトークショー&サイン会。日本で初めてのお披露目。ドバイ人と日本人が作ったアラビア語の漫画本にみなさんとても興味を抱いて下さいました。セドキさんのサインは超早いですwスペシャルDayで希望者に2巻が無料で配布されました。

◀︎最優秀児童文学賞受賞を報じた

UAEの新聞記事

◀︎2013年

ドバイモールの紀伊国屋書店でのイベント告知ポスター

 

「Gold Ring」はドバイ紀伊国屋書店で歴代一位売り冊数を記録しました!

             ▶︎

サルタンとマジュドはいつもここにいます^^

アブダビ、ドバイでのイベントの詳細は

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